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KOI-74b とは、2010年に発見された太陽系外の天体で、太陽の26倍の光度を持つA型主系列星 KOI-74 (KIC 6889235) の周囲を一周5.2日かけて公転している。惑星あるいは褐色矮星に近い質量・半径を持ちながら表面温度は太陽の2倍以上という天体である。低質量の白色矮星や高温の惑星の可能性が論じられているが、どのカテゴリーに分類されるべきかは2010年の時点では明らかでない〔。 KOI-74bと同時に報告された同種の天体として、KOI-81b がある。 == 発見 == KOI-74bは、ケプラー計画の2009年5-6月の観測データを元に発見され〔、アメリカ天文学会第215回会合で報告された。ケプラーは、太陽系外惑星が恒星の手前を横切る際の減光を観測する宇宙望遠鏡で、KOI-74b も他の系外惑星と同様にこの手法(食検出法)に基づいて発見されたものだが、KOI-74 系の光度変化は特異なものだった。 伴星が一般的な天体(系外惑星や低質量星)の場合、恒星の手前を通過する際に最も大きな減光が起きる。また、これとは別に、伴星が恒星の奥に隠れる(掩蔽される)時にも減光が見られるが、通常、伴星の単位面積当たりの光度は主星よりずっと小さいため、減光の幅も恒星面通過の時とくらべて僅かである。 しかしKOI-74bの場合は、恒星の手前を通過するより恒星の奥に掩蔽される時の方が大きな減光を引き起こしていた。これはKOI-74bが、主星を上回る単位面積当たりの光度で輝いていることを意味している。高温の天体の表面光度はほぼ天体の温度のみに依存するため、KOI-74bは惑星並のサイズを持ちながら、恒星より高い表面温度を持つ特異な天体であることが示された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KOI-74b」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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